一宮市の整形外科クリニック。中村整形外科です。

TEL.0586-71-2828

愛知県一宮市音羽2-4-16

骨粗鬆症osteoporosis

方針イメージ

とくに女性の場合、閉経に伴って急激に骨量が低下します。そのほか内科疾患や薬剤による可能性もあります。これらの診断には単純X線写真のみではできません。
当院では骨量の測定機械を設置していますので、気軽にご相談ください。
早期発見・早期治療開始で骨折を予防し、元気に過ごしましょう!!
骨粗しょう症だけでは自覚症状はなく、骨折して初めて発見される場合も多いのです。
また、副甲状腺疾患や卵巣摘出後など、ほかの疾患によりおきる場合もあります。
熟練した医師でもX線だけでは、正常の7割以下に低下しないと判断できません。
当院では骨塩定量の測定器を用いて正確な診断を心がけています。
一般的には
若年者(20〜40歳平均)と比べて7割以下に低下すると骨粗鬆症の病名がつき、内服治療が勧められます。
その以前でも生活上の注意が必要となる可能性がありますので、早めにご相談ください。

薬剤について

 ・ビスホスホネート製剤
  週一回のものが中心です。空腹時に内服し、30分間横になるのを避けてください。
  ごくまれに顎骨の問題になる報告があるため、歯科治療(特にインプラント)中の
  場合は他剤選択が望ましい。
 ・SERM(選択的エストロゲン製剤モジュレーター)
 ・ビタミンD3

テリパラチド製剤

 ・骨塩定量による検査での低値とこれまでの骨粗鬆症関連骨折の既往が多い場合、
  考慮します。当院ではフォルテオ自己注・テリボン筋注を行っています。
  非常に高い効果が認められていますが、自己負担額が大きいのが難点です。

骨粗鬆症薬と歯科治療
まず、ビタミンD3製剤(エディロール・ロカルトロール アルファロール等)およびSERM(エビスタ・ビビアント)に関しては休薬する必要はありませんので、歯科治療は問題なく行って頂いて結構です。
 ビスフォスフォネート関連顎骨壊死に対するポジションペーパーによると、経口BP製剤投与中の患者に対しては、侵襲的歯科治療を行うことについて、投与機関が3年未満で、他にリスクファクターがない場合はBP製剤の休薬は原則として不要であり、口腔清掃後侵襲的歯科治療を行っても差し支えないと考えられています。
 しかし、投与機関が3年以上、あるいは3年未満でもステロイド投与などのリスクファクターがある場合には判断が難しく、処方医と歯科医で主疾患の状況と侵襲的歯科治療の必要性を踏まえた対応を検討する必要があります。BP製剤の休薬が可能な場合、その期間が長いほどビスフォスフォネート関連顎骨壊死(BRONJ)の発生頻度は低くなるとの報告があります。骨のリモデリングの期間を考慮すると休薬期間は少なくとも3ヶ月が望ましいとされています。抜歯などの侵襲的歯科治療後のBP製剤の投与再開までの期間は、術創が再生粘膜上皮で完全に覆われる2〜3週間後、または十分な骨性治癒が期待できる2〜3ヶ月後が目安であろうと考えられています。
 BP製剤の休薬の可否を決定する際には、医師・歯科医師と十分に話し合いをされることが必要でしょう。